(´・ω・`)ノシ

二連投は止めとけ、とか思いながらも
ついやってしまいますたよw


「ああもう、ほんとにイライラするわねえ!」
 今日、っていうか昨日の晩からあたしはちょっと御機嫌斜め。よりによって母の日にあたしはママと大喧嘩してしまったの。

 原因は――キョンのことだった。

 あたしにはまだそんなつもりはないのに、ママったらあたしとキョンの関係を邪推してか、興味本位たっぷりであれこれ訊いてくるから、ついあたしもパパとママのことをからかうようなことを言っちゃったのよ。
 そしたら二人ともお互いに変にヒートアップしちゃって、結果ママもあたしも大激怒、あたしは自分の部屋に朝まで篭城してたってわけ。
 それにしても晩御飯も食べずに部屋に篭っちゃったのはちょっと失敗だったかしら? なんだかんだで今朝も冷戦状態だったから朝御飯も抜いちゃったし――要するにお腹空いたわね。
 こんな日に限ってキョンのお弁当をちょっと分けて貰おうとしたら、「ああ、今日は弁当じゃないんだ」とか平然と言ってるし。ああもう、腹立つ!
 そもそもあんたのせいであたしがこんな目に遭ってるようなもんじゃないの! 少しは気を遣ってくれてもいいと思わない?
 って、文句ばっかり言っててもしょうがないわよね。四限目は体育、これさえ終わったら、学食で自棄食いすることにしようっと。

 最悪。

 なんであたしたち全員グラウンド十周もしなくちゃいけないのよ? なに考えてんのよあのアホ体育教師!
 全くもう、余計なスタミナを消耗しちゃったわね。早いこと学食でエネルギーを補給しないと…………、

 って、アレ? 何だか変だわ。

 周囲の音が変な感じ。高音の部分が抜けてモコモコしたように聞こえるじゃないの。なにかしら、一体?
 ん? やだ――何か目の前に真っ赤な粒々みたいなのが……えっ? 何で昼間なのにこんなに暗いの?
 違う! 暗いんじゃなくて、あたし、目の前が見えなく――ダメよ、何だか身体に力が入らない。頭がガンガンする。
 怖い……なにこれ? あたしがあたしじゃないみたい。
「ん、ハルヒ? どうしたんだ、廊下の真ん中でボーっとして」
 キョンの声! でも見えない――どこにいるの、キョン? ダメだわ、声も出せない。

 もう限界、立っていられない。

 あたしはフラフラと床に蹲るように倒れていき……、
「お、おいハルヒ? 大丈夫か? しっかりしろ!」
 ああ、キョンだわ。こんなところにいたのね。
 あたしは重力に身を任せてキョンに縋りついた。
「何だよ、お前――真っ青な顔してるじゃないか! まさか貧血とか、そんなのか?」
 そっか。あたし、貧血で倒れちゃったんだ。全く情けないったらありゃしないじゃないの。SOS団の団長として恥ずべきことだわ。
「おい、なにブツブツ言ってるんだ。気をしっかり持て! っていうか、とりあえず、保健室、連れてってやるから」

 なによこれ? あたし――キョンに抱き上げられてる。いわゆるお姫様抱っこ状態。
 気のせいか、何だかキョンがとても頼もしく見える。正直カッコいい。惚れちゃいそうだわ。今のあんたになら抱かれてもいいって思っちゃうかも。
「いかん、ハルヒの奴、すっかり正気を失ってるじゃないか! 急がないとまずいな」
 もう! 珍しくあたしが褒めてあげてるのに、なによその反応は――、

「ん――ここは?」
 見覚えのない天井が目に入る。
「保健室だ。……やれやれ、やっとお目覚めってところか? 団長様」
「あたし――何で? どうしてキョンがここに?」
「お前なあ、何にも覚えてないのか?」
 心底あきれたようなキョンの顔。
 そうだ、あたしはお昼を食べに学食に行こうとして――、
 そのとき、チャイムの音が聞こえてくる。
「おっと、どうやらホームルームにも間に合わなかったみたいだな」
「あんた、まさかずっとあたしの傍にいたの?」
「仕方ないだろ。だってハルヒが俺の手を掴んで離さないんだからな。さすがに無理矢理振りほどくのも気が引けてな。おかげで昼飯食い損ねたばかりか午後の授業も丸々サボっちまったよ」
 そう言われて初めてあたしは、自分がキョンの手首をガッチリと握り締めていた事に気が付いた。
「やだ――ご、ごめんね、キョン」
「全く、見てみろよこれ、痕がついちまったじゃないか。どんな握力してやがるんだ、お前は」
「ほんとに、ごめん」

「で、気分はどうだ? もう動けそうか」
「うん、しばらく横になってたから、多分もう大丈夫」
「そうか。でも、さすがに授業サボって部活出るってのもマズイだろうし、今日は大人しく帰れよ――俺も送っていくから」
「えっ……そうね、そうするわ」
「ホレ、鞄」
 へっ? どしたの、これ?
「さっき谷口と阪中が持って来てくれた。後で礼を言っておいてくれよ」
 何だろう、さっきからキョンがすごく優しい気がする。まるで別人みたいじゃないのよ。
「ん? ハルヒ、どうかしたのか? まだちょっと起き上がるのは辛いか?」
「ううん、大丈夫よ。……別に、何でもない」
 何だか気恥ずかしくなって、あたしはキョンの顔をまともに見られそうになかった。

「実はな、さっきお前が寝てる間、お前のお袋さんが学校に来てたんだ」
「ええっ、母さんが?」
「ああ、岡部に連れられて保健室にまで来た」
 ちょっとなによそれ。もしかして、あたしがキョンと手をずっと繋いでたの、見られちゃったわけ?
「まあ、そういうことになるな」
 キョンも恥ずかしいのかちょっと頬を赤く染めて遠くを見ているようだった。
「母さん、なにか言ってた?」
「言うなんてレベルじゃなかったな。俺たちを見てボロボロ泣き出すわ、『あなたがキョンくんね、ありがとう、ありがとう』って何度も何度もお礼を言われたりとかな。『ハルのこと、どうかよろしくね』って散々念を押されちまった」
 ううっ、あたしが意識を失ってる横で、ママったら、なんて醜態を晒してんのよ。
「でも――いいお袋さんだな。どことなく、ハルヒに似てるっていうか、俺も何か好きになれそうな気がしたよ」

「へっ? 今キョン、何て――」
 キョンは瞬時に顔面を朱一色に染め上げたかと思うと、
「ハ、ハルヒ。俺自転車あっちに置いてるから、じゃあな!」
 と、一目散に逃げ出してしまった。

 その日の晩、あたしはママと仲直りすることができた。
 だけど、今度はキョンを家に連れて来なさいってうるさいのよね。もう、しょうがないわね、ほんとに。
 でも、ママ――今日はありがとう。


この作品

実 話 で す !

って、貧血になったってところだけですけどwサーセン
スレで貧血描写がリアルって言ってくださった方がいらっしゃったけど
人生何事も経験ですよねwwww
転んでもただでは起きない精神。根っからの貧乏性。 orz

でも、マジで貧血で倒れそうな不安なときに親切にされたら
きっと相手に惚れるだろうなとは実感しましたwwwwww

そんなこんなで結論。
健康管理をしませう! orz

しかしこの直後にスレの職人さんの間で貧血流行ったりとか
本当に自分は疫病神だなwwサーセンwwww



4 Comments to “Lack of Energy”


  1. 911 — 2008/07/10 @ 07:42

    俺も貧血の描写がリアルだなーと思ってたら先に誰かに指摘されたというw
    読み返しても本当にリアルだw
    体調管理は気をつけないといけませんね。
    俺は貧血にはなりませんが、つい水分補給をおろそかにするので熱中症は怖いです。
    それにしても貧血で正気を失ってるハルヒが素直で可愛いw

  2. Gimma_Akito — 2008/07/10 @ 09:30

    >911様
    コメントいつもありがとうございます~ノシ

    普段から他所様のトラブルなどをネタにしちゃうような輩ですので
    罰が当たったんですよね、きっと。
    でも、それすらも「うはwww超ウケるwwww」とかどこか他人事みたく
    自分自身までネタに使う辺りが末期的オワタ\(^o^)/

    >>素直で可愛いw
    でしょでしょ?w
    普段は天上天下唯我独尊団長様がしおらしくなっちゃって
    制服をぎゅっとつかんで不安げな顔を胸元にうずめてくるんですぜ?
    しかも『抱 か れ て も い い』!!
    もうお持ち帰りしてたっぷりといじめてあげたくなりませんか?wwww
    くぁwせdrftgyふじこl

    はっ?今まで自分は一体何を?w

    てなわけで(?)これから暑くなりますし
    熱中症には気をつけましょうね。
    長門さんも8月1日には忠告してくれるみたいですし>約束のアレ

  3. R254 — 2008/07/10 @ 23:50

    こんばんはー。
    なんか忙しくってなかなかコメントできず1日1サイトコメント行脚みたいになってますorz
    貧血起こすと気持ち悪いですよね。
    でも遠のく意識のなか「今、絶対に顔面蒼白だ!見たい!」と思う自分になんておバカなんだといつも一人突っ込んでますw
    私の場合、献血すると頻発するので「気の持ちようですね」って医者に言われました……。

    表現がリアル!と思った後に お 姫 様 抱 っ こ !
    のイラストで激しく萌えましたw
    未来の嫁の母親はクリアできたから次は父親ですねw頑張れキョン!

    デジイチ楽しんでらっしゃるようで。
    私は既に箱オブジェと化してます……_| ̄|○

  4. Gimma_Akito — 2008/07/11 @ 00:24

    コメントいっぱいいただけると小躍りしちゃうのはなんでだぜ?

    >R254様
    お忙しい中、わざわざコメントありがとうございます。
    肉体的な疲れはともかく、精神的な方は後々厄介なので
    くれぐれもご無理をなさらずに~(´・ω・`)ノシ

    >>おバカ
    まさに自分\(^o^)/
    最近は小さな失敗とかなにかあれば自分他人問わず
    『オイシイ』とか考えてしまうのはどうだろう?wwww

    ちなみに自分は献血駄目です。
    というか採血自体駄目です。
    いつも血管が出ないっていじめられます。wwww

    >>お姫様抱っこ
    普段つっけんどんなキョンの慌て振りにも萌えてくださいw
    つーかラクガキ自分で見直していうのもなんだけど
    どさくさに紛れて何処掴んでるんだその右手www

    お父様とは案外意気投合しそうな気もします。
    惚れた弱みを持つもの同士てな感じでw

    >>デジイチ
    気付いたらアクセサリ類が……。
    こんなことなら最初からまとめておけばと後悔先にたたずw

    箱オブジェもったいないっすよ!
    近所のぬことかカラスでも撮影してうp!!!!
    いや、それもどーかとは思いますがwww



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