恒例のメタSSシリーズのお時間がやってまいりましたよw
いや、しかし鶴屋さんはもう一体確保したくなりますな!
(こう書いておかないと喜緑さんにいじめられそうなのでwww)
ところで、このシリーズ、一体どこまで続くのでしょうねwww
まあ、ネタ的にもどんどん新製品出して欲しいってのと
経済的・自分の発想の限界的に不安になるのと半々ってなところでしょうかね?
拍手コメント返信です。
いつもありがとうございます! 励みになります。
>どっさり様(2008/10/24)
お祝いのお言葉どうもありがとうございます。
いつの間にか8万超えてて焦りましたよw
記念ラクガキは予め仕込んではいたんですけどねwww
例によって無茶な内容のSSなんですが、よろしければお付き合いください。
↓からどーぞ。スレ投下版から結構修正入ってますけど、正直どうだろう? www
ハルヒと関わり始めてからは珍妙な体験に事欠かない俺なのであったが、それにしてもこれはどうかしているのでは? と思わせられるような事件が発生するたびに嘆息することになるのはもう宿命だ、と諦めた方がいいんだろうかね?
その日の朝、俺は上履きを取り出そうとして文字通り目が点になった。
何故なら、俺の下駄箱の中に古新聞の切れ端が大量に入っていたのだからな。
さて、嫌がらせにしてももう少しマシなことを考えてくれよな、などと思いながらゴミ箱にそれらを放り込もうとした手が止まる。
何やら、どの切れ端も奇妙な虫喰い状の切抜きがある。
気になった俺はそのままトイレに直行して、全ての切れ端に改めて目を通す。
以下はそれらの抜粋だが、切り抜き部分は『XX』で示してある。それ以外に伏字もあったりするが、その辺はまあお察しくださいということで、ってこれは便利な言葉だよな、実際。
「スッと飲めて、キリッと苦味。朝専用『×』OND『×』モーニングショット」
「『××』かめよう、みつけよう。すてきなサム○ング」
「セ○スイ『××』ス」
「来場者限定ストラップ。キミもピカ『×x×』をゲットだぜ!」
「ジョー『×』ア缶コーヒーに……」
「十五日に死亡したパ『××』の梅梅(めいめい)=メス、14歳=に……」
「モーニ○グ娘『x』の元メンバーで……」
「値上げの松○に対し、据え置きの○野家・『×』き家……」
「イ『×××』のお歳暮……」
「紳士服の『××』やま」
「『××××』R○NGERシリーズ……」
「日本の『×』境100選」
「に○げんだもの 『×××』」
「特売! ア『×x』クスの子供靴」
「Xb○x36○『×××』ズ・オブ・ヴェスペリアの攻略本……」
「モーニ○グ娘『x』や○erryz工房のお宝写真満載!」
「『×』ンダ・レーシング・エフワン・チーム情報……」
「大決戦! 超『×』ルトラ8兄弟の公開記念特別キャンペーン」
「『××』メトマトジュース」
「素敵な『××』旅行、バンコクでのホテル予約は……」
「ご利用は計画的に。レ『××』」
「クド『××』×○崎あおい『少年○リケンサック』」
「JC○『×』ン加工工場の臨界事故は何故?」
「サン『×』ープロジェクト 止まらぬ株価暴落どうする?」
「もう私が止まらない――『××』ZDA DEMI○」
「笑『××』いいとも増刊号」
「エグザ『××』最新アルバム情報は……」
うーむ、一体これは何の判じ物なのやら?
まあ、しばらくは自分で考えてみることにするか、と俺は教室に向かうことにしたのであった。
「あらキョン、どしたの? まるで朝からステーキ千五百グラム食べて胃もたれでもしてるみたいじゃない」
そういうお前は朝から満漢全席を全部喰った挙句、これだけじゃ物足りない、みたいな顔してるじゃないか、ハルヒ。
もしかして、さっきの下駄箱はこいつのイタズラなんてことは……いやいや、何かちょっと違う気がするな。
「で、その包みは何だ? また例のアレが届いたからって持って来ちまったのか」
「そうよ! 今度は鶴屋さんよ、鶴屋さん。ああ、早く放課後にならないかしらねぇ」
お前は一体に何しに学校に来ているんだ? なんてことは俺が言えた立場でもないのでぐっと言葉を飲み込む。
やれやれ、あんな謎かけなんてものを前にしちまったら授業に集中なんてできっこないのも解ってくれるだろう、な?
昼休み、ふとした思い付きで下駄箱に行った俺は、午前中の思索活動が水泡に帰したことを思い知ることとなったのだ。
俺の下駄箱の中には、先程の切り抜かれた虫喰い部分を貼り付けたと思われる一枚のレポート用紙が入っていた。
よくドラマとかである、自分の筆跡を隠すために新聞記事などで文章をコラージュするアレだ、といえばご理解いただけるであろうか。
って、紙の裏側には「ゴメン、間違えちゃった」という走り書きが。これじゃ筆跡を残してるんじゃないですか、謎の犯人さん。
しかし、下駄箱に手紙といえば大抵は未来からの指令、例外的には宇宙からの刺客なんてパターンだが、これはどっちに当てはまるのやら?
例によって男子トイレに駆け込んだ俺は、その紙面のメッセージに頭を抱えることとなったのだ。
『W』
『A』
『たし』
『ハウ』
『チュウ』
『ジ』
『ンダ』
『。 』
『す』
『ズミヤ』
『ハル』
『HINO』
『秘』
『みつを』
『シッ』
『テイル』
『。 』
『ホ』
『ウ』
『カゴ』
『タイ』
『イク』
『カン』
『ウラ』
『デ』
『MA』
『って』
『イル』
えーと、ナニナニ。『W』+『A』要するに『WA』は『わ』ってことだな……って谷口じゃないぞ。もとい……「わたしは宇宙人だ。涼宮ハルヒの秘密を知っている。放課後体育館裏で待っている」か……。
な、何だってー? (AA略
どうやら未来関係ではなく宇宙関係かよ。しかし、まあ予想通り朝比奈さん(大)からのメッセージではなかったってことだな。
しかし、どういうことだ? ハルヒの秘密を知っているだなんて、一体……。
放課後、俺は鞄を手に取ると、今川軍勢に奇襲を仕掛けた織田勢のごとく行動を開始、ハルヒに捕まらない内に六組へと猛ダッシュした。宇宙人が相手なら、まずは長門に相談ってのが筋だろう?
六組の教室の出入り口前。
俺が扉に手を掛けようとした途端、音も無くその扉が開き、中からヌっ、と生首が飛び出してきた! ギャーッ!
「って、なんだ、喜緑さんじゃないですか」
「あら、こんにちは」
何故か長門のクラスから出てきたのは喜緑江美里さんその人だ。と、その後を追うように長門もトテトテと廊下に出てきたのである。
「ああ長門、丁度良かった。ちょっと相談したいことが……」
「…………」
何故か長門はその透明な瞳で俺の方に向かって、桜の木を切り倒したことを親に白状する子供時代の某大統領のように申し訳なさそうな視線を送ってきた。
「ん? どうかしたのか長門? 何か都合でも……」
「喜緑江美里に呼び出された。至急行動を共にしなければならない。……ごめんなさい」
と言って、ぺこりと俺に一礼した喜緑さんに連れられるように、フラフラと廊下の向こうへと行ってしまったのであった。
って……まさか、長門と喜緑さんが、しかも至急行動を、だなんて。やはり、これは何か情報統合思念体絡みの宇宙的なトラブルが発生しているってことなのか?
「ちょっとキョン、あんたそんなとこで一体なにしてんのよ?」
ってマズイことにハルヒに見つかっちまった。ここで捕まってしまったら、もっとややこしいことになっちまうに決まってる。
「どしたの、キョン? ほら、早く部室に行くわよ」
俺はそのまま駆け出してハルヒから距離をとると、
「悪いハルヒ。俺、ちょっと野暮用ができちまって」
と告げた。
「ってちょっと、どこ行くのよ?」
当然ながらハルヒは不満げな表情で訊いてくる。こういうときは下手に隠して、結果付いてこられるってのは最悪のパターンだ。
「体育館の裏だ。終わったらすぐ部室に行くから待っててくれ」
と叫ぶと、そのまま俺は脱兎の如き逃げ足でもって、目的地である体育館裏へと向かったのであった。
「こらー、バカキョン! もう、さっさと終わらせて早く来なさいよね!」
全くもう、なに考えてんのよ、アイツったら。
まあでも、後で部室にはちゃんと来るみたいだし、別に心配の必要もないかしら……って、どうしてあたしがキョンの心配なんて……うん、そうよ、雑用とはいえ、団員には違いないんだから、監督責任ってものがある以上は仕方ないじゃないの、うんうん。
文芸部室にはまだ誰も来ていなかったわ。といっても鍵は開いていたし、きっと有希が先に来てて、コンピ研かどこかに行ってるのかしらね。
それにしてもアイツら、下っ端のクセに有希に色々頼みごと押し付けちゃって、今度文句の一つでも……でも、まあ有希はなんだかまんざらでもなさそうだし、もうちょっとだけ様子を見てもいいかな。
それよりも、これよこれ!
あたしはようやく届いたばかりの『figma 鶴屋さん 制服 ver. 』を開封したの。
「うーん、さすがは鶴屋さんだわ。すっごく可愛いじゃないの!」
ボリュームのある髪は可動パーツになっていて、小パーツを外せば台座を髪に取り付けることもできる。上履きパーツが付属してなかったのはちょっと残念だけど、まあ仕方ないわよね。
「失礼しまーす。……あっ、涼宮さん」
「あら、みくるちゃん」
「すみません、すぐに着替えて、お茶の用意しますね」
みくるちゃんが丁度着替え終わる頃に古泉くんが来て、うっかり鍵を掛け忘れてたのが原因でひと悶着あったりしたけど、まあ結果的には余計な待ち時間は最小限で済んだみたいね。
「やあ先程はどうも失礼致しました。……おや、それは一体」
「えへへっ、『figma 鶴屋さん 制服 ver. 』よっ、いいでしょう?」
「へえ、今度は鶴屋さんのお人形さんなんですね。えへっ♪ いいなぁ」
そう言うみくるちゃんのだって、もうちゃんと飾ってあるんだけどね。
「僕の分もあるんですけどね……ってどなたも聞いてませんでしたね。すみません」
と、そのときお茶の準備をしながら、みくるちゃんは聞き捨てならない一言を発したの。
「あ、そういえば鶴屋さんですけど、さっきなんだかちょっと急いでたみたいでした。わたしが訊いたら、体育館の裏に行かなくちゃって言ってましたけど……」
「えっ? ちょっと、みくるちゃん、それどういうこと?」
「ふえぇっ!」
ついうっかりあたしは大声になってしまったので、案の定みくるちゃんは怯えて涙目になってしまったわ。ゴメンゴメン。
「え、えーと、よく解りませんけど、誰かと待ち合わせしてるって言ってたような……」
そんな、体育館の裏だなんて、しかも待ち合わせってことは……キョンも体育館の裏っていってたし、でも、偶然ってことも……、
あたしは必死で冷静になろうとしてたんだけど、古泉くんの次の一言で、その努力は無駄になっちゃったの。
「そういえば、今日は彼の姿が見えませんが、一体どうしたのでしょうね。涼宮さんは何かご存知ではありませんか?」
瞬間、あたしは胸の中で弾けるようなモノを感じて、つい怒鳴るように叫んでしまったってわけ。
「キョンのことなんて、あたしは知らないし、どうでもいいわっ! アイツと鶴屋さんがなにしてようと、あたしには関係ないんだから……」
なんだか急にバツの悪そうな様子になってしまった古泉くん。みくるちゃんも心配そうに、
「え? 涼宮さん、それはどういう……」
って訊いてきたんだけど、
「みくるちゃん、お茶!」
「は、はいぃ!」
ああ、自己嫌悪。
みくるちゃんは多分気を遣ってくれたんだと思うんだけど、こうなっちゃったら、あたしはついつい意地になってしまうのよね。
だからって、みくるちゃんや古泉くんに当り散らしちゃうだなんて、最低じゃないの。今のあたしって……正直どうかしちゃってるわね。
結局、古泉くんはケータイで誰かから電話が掛かってきた後、急にバイトが入ったからと言って申し訳なさそうに出て行ってしまったわ。
ゴメンね古泉くん。別にあなたが悪いってことなんかじゃ全然ないのに……。
残っているみくるちゃんはお盆を抱えたままでキョロキョロと立ち尽くしているし。
「みくるちゃん……そこに座って」
「はっ、はい……」
とりあえずはあたしに従ってパイプ椅子に腰を掛けたみくるちゃんだけど、あたしからもこれ以上話し掛け辛かったし、なんか気まずい雰囲気。
あたしは、何気なく棚に飾ってあったキョンの figma を手に取ると、目の前の鶴屋さんの隣に並べて置いてみたの。
「ふんだ、なによキョンったら。野暮用とか誤魔化しちゃって、先に行ってて待っててくれ、だなんて! 鶴屋さんに会うんだったらコソコソ隠さなくてもいいじゃないの……」
つい独り言が口からこぼれ出てしまうけど、今のあたしには止めようが無かったの。
「でも、あたしに隠れてってことは……やっぱりそういうことなのかしら?」
多分みくるちゃんにもあたしの声は聞こえてると思う。ううん、もうそんなことはどうでもいいの。
「はあ、でも鶴屋さんってあたしから見ても美人っていうか、女性として魅力的なのよね」
鶴屋さんの表情パーツを笑顔に交換したあたしは、そのまま二人を寄り添わせてみたわ。
「こうしてキョンと並べてみても、なんかお似合いっていうか……あたしなんかじゃどう頑張っても鶴屋さんには敵わないんだろうな……」
つい、あたしはデレデレしてるキョンの腕に縋り付いて満面の笑みを浮かべている鶴屋さんの姿を思い浮かべてしまっていたわ。
でも、どうしてなんだろう? 鶴屋さんに敵わないって、何のこと? 何故こんなにアイツのデレデレした顔が、鶴屋さんの笑顔が、ガラスの破片みたいに胸の奥に突き刺さるんだろう?
と、そのとき目の前にハンカチが差し出されたの。
「えっ、みくるちゃん?」
「ううっ、す、涼宮さん……あ、あの……ぐすっ、お節介かもしれませんけど、こ、これ……使ってください」
「使ってって、そんな、あたしは別に泣いてなんかいないし、みくるちゃんの方がよっぽどボロボロじゃないのよ」
「我慢……しないでください! ううっ……わたし、泣き虫だから、いつも……ひっく、泣いて、ばっかりですけど……涼宮さん、だって、泣きたいとき、ぐらい……無理しちゃダメですぅ……ふえぇぇん!」
堰を切ったように泣き出しちゃったみくるちゃんの頬に、すっとまた別のハンカチが当てられた。
「って、有希? あなたいつの間に」
「先程からずっと。生徒会から文芸部の予算に関しての質問に回答する必要があった、が、もう終わった」
「そ、そうだったの」
「涙を出して泣くという行為にはストレスに反応して上昇した副腎皮質ホルモンなどの血中濃度を低下させる効果がある。あなたも彼女を……朝比奈みくるを見習うことがたまには必要」
そう言って有希は大泣きしているみくるちゃんを胸に抱いて、あくまでも冷静にあたしに向かって諭してきたの。
「有希……みくるちゃん。心配しないで。あたしなら大丈夫だから。今だって、あたしの代わりにみくるちゃんが泣いてくれたんだし、もう平気よ」
……ゴメン、嘘。まだ全然平気なんかじゃない。
でも、有希とみくるちゃんのお陰で、ちょっとだけ胸の痛みが和らいだのは確かよ。
「すん……もし、わたしたちが、いるせいで……思いっきり泣けないんでしたら、ひっく……しばらく、涼宮さん……一人だけにしてあげますから……」
「えっ、でも……」
「わたしも同意。今のあなたには落ち着く時間が必要」
結局、何とか泣き止んだみくるちゃんが制服に着替え終わるのを待って、有希はあたしに部室の鍵を手渡してから二人で先に帰ってしまうことを告げた。
「……戸締り、よろしく」
「ぐすっ……あ、あの、涼宮さん。……鶴屋さんのこと、悪く思わないで……信じてあげてください」
「わたしからも一言……あなたは彼のことを信じるべき」
一人部室に残されたあたし。
確かに、今まであたしは、人目がある場合は、誰かの目前では泣いたりしたことがなかったはず。といっても、ちっちゃな子供の頃はまた別よ。
泣くときは決まって自分のベッドに飛び込んで、枕を抱えて大泣きしてたわ。
だから……せっかく一人にしてもらったのは申し訳ないんだけど、ここにはベッドもなければ、抱いたり殴ったりする枕もない。
いっそあたしも家に帰っちゃおうかな、って思ったんだけど、あのバカキョンはあたしに「待っててくれ」って言ってたし……。
ああもう、やっぱりキョンのせいよ! みんなアイツがいけないんだから。
なのに……なんでだろう? どうしてキョンのことを考えただけで、こんなに切なくなっちゃうのかしら?
誰か教えてよ……あたし、一体どうしたらいいの?
と、そのときノックの音がしたの。
息を切らして辿り着いた体育館の裏。って誰もいないじゃないか?
どのくらいの時間が経ったのだろうか、たった一人で俺が所在なくキョロキョロと辺りを見ていると、突然背後から怪しげな声が掛けられた。
「ふぉっふぉっふぉっふぉ! まんまと現れおったな」
って、この声には聞き覚えが……、
「鶴屋さん!」
振り向いた俺の目の前で、鶴屋さんは掲げた両手のピースサインをカニのハサミのように動かしていた。って、なんでまた懐かしの特撮番組の人気宇宙忍者の真似事をしてるんですか、あなたは?
「いやー、ゴメンゴメン。もっともキョンくんはいつも傍に『ハルタン星人』がついてるから、評価もやっぱ辛口ってことなのかもねっ」
何ですか、その妙な名前の侵略宇宙人モドキは? と、つい俺はハルヒが奇妙な笑い声を上げながら、無数に分身を展開させて周囲を混乱させるのを想像して、猛烈な頭痛に襲われることになったのだった。
「そんなことはどうでもいいにょろ。それよりキョンくん、あたしはめがっさ知りたいことがあるんだけど、今日はそれを訊いてみようと思っただけさっ。だからこんなところに呼び出しちゃったってわけ。いやー申し訳ないっ」
いや、それは全然構いませんけど、何です、その、俺に訊きたいことってのは?
「ズバリ! キョンくんはハルにゃんのこと、好きなのかい? それともキライ? 一体どっちなのかなっ?」
実に単刀直入なその質問は、竹を割ったような鶴屋さんの性格そのものであった。
ってちょっと待ってください。まずその質問にはどういう意図があるのか教えてもらってもいいですか?
「質問に質問で返すのはよくないにょろよ! 意図も何もないっさ。ただ、いっつもキョンくんってば、ハルにゃんの愚痴ばっかり言ってるくせに、結局は一緒にいるじゃない?」
うーん……まあ、それは事実だし、否定はしませんが。
「はてさて、一体それはどうしてなんだろうね? って思っただけなのさっ」
「すみませんが……今の俺自身、まだ自分の気持ちに自信を持てないんです。申し訳ありません」
「おやおや、誤魔化しちゃうのは卑怯だぞ、少年!」
「卑怯なのも承知です。でも、今俺はソレを口にすることはできません。必要な時期に、必要な相手にだけ伝えたいんで……でも、多分鶴屋さんが思っていることは、当たっているんだと思いますよ」
「ほうほう、さすがはキョンくんだね。あたしが見込んだだけのことはあるさねっ! うんうん」
と、そのとき携帯電話の着メロが鳴り響く。鶴屋さんはどうやら受信したメールを読んでいるようだったが、
「あっちゃー、まずったね、こりゃ」
あの、一体どうかしましたか?
「いや、どうもあたしとキョンくんがここで密会してるのがハルにゃんにバレちゃって、しかもハルにゃんったら、なんだか思いっきりあたしとキョンくんの仲を誤解しちゃってるみたいにょろ!」
あっさりと怖いことを笑いながら語る鶴屋さんである。つーか、密会なんですか、これ?
「キョンくん! あたしのことはもういいから、早く部室に行っといで! 今ハルにゃんは部室に一人でいるってさ」
ハルヒが一人で?
「急いでいかないと取り返しの付かないことになっちゃうかもよっ! 覆水盆に返らず、ってね。まあ、『零れた水は、また汲めばいい……それだけだ』って格言もあったような……まあどうでもいいさっ」
どこかで聞いたような台詞だが、今は鶴屋さんの趣味をどうこう考えるのは後回しにしておこう。
「すみません、鶴屋さん。俺……もう行きます」
「頑張れー少年! さっきキョンくんが言ってた『必要な時期』ってのは今かもよっ! あー、でも一つだけいいかなっ?」
えーと、なんでしょうか一体?
「オイタはダメにょろよっ!」
やれやれ、やっぱりあなたには敵いませんよ、鶴屋さん。
………
……
…
「やあどうも」
何だ古泉、俺ん家の前で待ち伏せとはご苦労だな。何か用か?
「いえいえ、一言お礼を申し上げたかっただけですので」
今更それは言いっこなしだぜ。って、気のせいかえらく疲れてないか、お前?
「正直、今回はかなりピンチでしたね。あなたの行動があと僅かでも遅れていたなら、僕は今こうしてこの場にいることはできなかったでしょうから」
大袈裟なんだか、マジなんだか判断が付かんが、まあ、ご苦労だったな、古泉。
「ところで一つ野暮な質問があるのですが」
何だ一体?
「あれほどまでの涼宮さんのストレスを、あなたは一体どのような言葉で解消して差し上げたのでしょうか? 参考までにご教授頂ければ、と」
「ノーコメントだ。お前に教えられるような言葉なんて、俺は持ち合わせちゃいねーよ」
「おやおや、これは手厳しい」
チクショウ、言えるわけねえっつーの。
昨日あの後部室に駆け込んだところ、何故かいきなりハルヒに押し倒されて、そのまま一言も発することもできずにただ俺の胸の中で泣きじゃくるアイツを抱きしめていることしかできなかった、てなことは誰にも教えたりするもんかよ、絶対にな。
「なるほど、大体のことは解りました。改めてありがとうございました」
おい、どういう意味だよ、それは? 何ニヤニヤしてやがるんだ、全く。
あー、ちなみに鶴屋さんに誓って断言する。俺はオイタは絶対していないから、そこのところはよろしくな!
………
……
…
「やあやあ、ハルにゃんにキョンくん、おっはようっ!」
「あら、鶴屋さん」
「どうも、おはようございます」
「おうおう、どーしたんだい、キョンくんはいつもより早い時間だし、二人並んで登校ってのも、ちょいとだけ珍しくないかいっ?」
「んなっ……たまたまよ、今日に限って、キョンが偶然あたしの登校時間に歩いてたのに遭遇しただけなんだから。ねっ、キョン?」
「えっ、あ、ああ。俺もたまたま早起きしただけなんですよ、鶴屋さん」
「ふーん……でもそれじゃあ、なんでお二人さんは、しっかりと手なんか握っちゃっているのかなっ? しかもこれっていわゆる恋人繋ぎじゃないかいっ」
「いや、こ、これもたまたま、偶然なんだから!」
「おいハルヒ、いくらなんでもそれは無理がありすぎだろ?」
「なによバカキョン! 大体これって、あんたの方から繋いできたんじゃないのよ!」
「だから最初に言っただろ、嫌なら離してもいいんだぞって」
「別にあたしは……イヤじゃないもん」
「はいはい、お二人さん、熱々な痴話喧嘩もそれ位にしておかないと、周りのみんなが砂吐いて倒れちゃうかもよっ! にゃははは、それじゃ、あたしは急ぐから、まったねー!」
「……………………」
「……………………」
「やっぱ、あたし、鶴屋さんにはどう足掻いても敵わないんだな、って思い知らされた気がするわ」
「やれやれ、俺も同感だね、ハルヒ」
いやー、鶴屋さん難しいよ!!!! ネタ的にも結構きつかったwwww
今回は某所での911さんや猪さんとの雑談に随分と助けられました。
ネタ出しとか気分転換とか現実逃避wとか、色々お世話になりましたよ!
もし一人で格闘していたのだとしたら、感性に漕ぎ着けられなかったんじゃないかと思います。
本当に感謝です。どうもありがとう!!!!
で、毎度の如く小ネタや仕込み満載というか詰め込みすぎなんですが
某スレでは生首wと『零れた水は~』ぐらいしかツッコミが無かったんで
もしよろしければコメントでツッコミ入れてみてください。
ネタバレ上等の早い者勝ちってことで<とかいってスルーされて涙目なヨカーンwwww


とりあえずハルタン星人には吹いたww
喜緑さんヘッドネタもいいですねww
むむ……。仕込み……。一つもわからんとですorz
ここの部分なのかな? というのはあるんですが、思い当たるモノが……。こういう時自分の知識見識のなさに失望。
うーん。気になる……。誰か教えてplz
致命的なミスを今頃修正したりとかしてますが
コメント返信遅くなりましてすみません。
いつもありがとうございます&まとめて返信!
>蔵人様
>>ハルタン星人
実はもう一体別の星人を出そうとしたのですがクドそうなので自重したのです!
とか言う話をどこかでしたばかりだったりw
マジで鶴屋さんもう一体ゲットしないと呪われそうだなwww
>どっさり様
>>仕込み
いえ、むしろそっちにばかり意識が行って肝心の内容がこけてないかって心配w
本末転倒もいいとこなんですがwwww
でもまあ、芸風なのでネタ仕込みは今後もやると思いますがwwww