年度末で忙しいからというよりは、世相を反映してなのか
色々と塞ぎ込むようなことが多くてダメダメっすね。
つーわけで、なんか暗くてすみません。
↓からどーぞ。
色の無い世界――光を感じないという意味だけでなく、雰囲気自体がどんよりと暗い。
誰もいない学校、なんてのは怪談なんかのシチュエーション的にはありがちだと思うんだけど、不思議とあたしは怖いとは感じなかった。
理由はハッキリと解る……以前にもあたしはこれと同じ光景を目の当たりにしていたの。
ただし、今のあたしは一人ぼっちだ。前はほら、傍にあいつが――あいつ、って誰? 全然思い出せない!
どうしちゃったの、一体? 喉元まで出掛かっている、あいつの呼び名がどう足掻いても言葉にならない。何だか頭が痛くなってきちゃった。
「もう、何なのよ、これって?」
苛立ちを声に出してみたところ、別に喋れなくなっていたわけではなかったみたい。
『――あたし――』
えっ? 今のは一体?
……気のせいかしら、なにか声みたいなのが一瞬聞こえたような気がしたんだけど。
まあ、とにかくこうして一人でじっとしていても仕方ないわよね。行動あるのみだわ。
あたしは校舎に忍び込んで、職員室の窓を破って、鍵束を手にした。一応電話も調べてみたんだけど、あの時みたいに通じてなかったし、
あの時、あたしは一体誰と一緒にいたんだっけ?
おかしい、今ちょっとだけ目の前が揺らいだような……、
『――間違――』
勘違いかしら? でも、何だか少し嫌な気分。
そうね、そういえば五組の教室に行って外の様子を確認したんだっけ? まあどうせ代わり映えはしないんだろうけどね。
でも、あたしはその五組の教室に足を踏み入れて、思わず絶句した。
『――みんな――』
教室の中はほぼ空っぽ――ううん、窓際の一番後ろ、つまりあたしの席の位置にだけ机と椅子の一組が鎮座していた。
「なにこれ、どうしてこんなことに……イヤ!」
あたしは思わず廊下に駆け出していた。
自分の記憶がどんどん削られて失われていくような、あたし自身があたしじゃなくなってしまうような恐怖感。
いつの間にかあたしは旧館の三階まで来ていた。目の前には文芸部の部室――違う、あたしはここで――なにしてたのかしら?
『――ダメ――』
ダメだ、もう何一つ思い出せない。それ以前に頭がまともに働いていないわ。
それでもあたしは、鍵束の中から文芸部室のものを探り当てて、その施錠されたドアを開いた。
ある意味、予想通りよね。部室の中には備品はおろか机や椅子までもがどこかに消え去ってしまっていた。
『――消え――』
力なくドアにもたれ掛かったその弾みでドアが閉まり、なんとなくあたしは床を見下ろした。
どうしたらいいんだろう? ここでこのまま待ってても、誰も来ないに決まってるじゃないの。
『――誰も――』
そう……あいつが来てくれるはずなんかないんだから!
目を閉じて必死に考える。あいつって誰? あたしは一体なにをしたの?
ああ……そうだ。きっかけは些細なことだった。あたしがつまんない意地を張って、あいつがいつもの毒舌でそれを揶揄して、売り言葉に買い言葉、結果はいつものパターン。
でも、言い過ぎたのは。きっとあたしの方なんだと思う。決定的な言葉、それは……、
『あたしが間違ってるんじゃなくって、世の中のみんなの方がダメなのよ! フンだ、そんなのクソ喰らえだわ、いっそキレイさっぱり消えてしまって誰もいなくなっちゃえばいいんだから!』
あいつの悲しそうな表情――みんなの心配そうな顔をよそに、あたしはそのままこの部室を飛び出して――みんな? 確かこの部室にはあいつ以外にあと三人いて……、一体あれは誰?
『やれやれ。そうやって後悔するぐらいなら、最初から変なこと言い出すなよな、ハルヒ』
なにか聞こえた。ああ――このマヌケ声はあいつだわ。何だかメチャクチャ腹立つのに、あたしったら何でこんなに安心してんのかしら?
「ええ、そうよ。うるさいわね、もう! あたしが謝ればいいんでしょ……みんな、ごめん……ほんとに、ごめんなさい……だから、いつまでも隠れてないで、さっさとあたしの目の前に出てきなさいよ、このバカキョン!」
不意に目の前が急に明るくなって、あたしは眩しくて目が痛いぐらい……。
「よう、どうしたハルヒ? お前、目が真っ赤だぞ。寝不足か?」
「フンだ。キョンなんかの知ったこっちゃないわよ。それに――あんたこそ、その寝癖はみっともないから直してから家を出なさいよ」
「ああ、誰かさんのせいで寝坊寸前だったもんでね」
「誰かさんって――誰のことよ?」
「ノーコメントだ」
「……ねえキョン」
「なんだ?」
「そ、その……ありがと」
「はあ?」
「って、ホラ。岡部来ちゃったじゃない。さっさと前向けこのアホキョン!」
「へいへい」
「ふうっ……どうやら、また世界は救われたようですね」
「ふえぇ、涼宮さん、帰ってきてくれてよかったですぅ……ぐすっ、も、もう二度と会えないかと……えぐっ」
「……今回はわたしたちにも手の施しようが無かった。でも、事態を解決に導いたのは彼のおかげ。感謝」
ドラえもんの「独裁スイッチ」は自分でもかなりお気に入りの話です。
実際は独裁者を懲らしめるための発明ってのがミソですね。
のび太が、周囲の人たちから嫌なことをされる夢を見てしまったせいで
つい人類をみんな消してしまうってな流れがありましたが
実際自分も、親しいはずの人から酷い仕打ちを受ける夢をよく見るんですよね。
ってアレ? 実は親しくもなんでもないのか? '`,、('∀`) '`,、
ところで、自分にとっての破滅が目の前に迫っているときに
果たしてどこまで正気でいられるのでしょうかね、実際の話?
ああ、自分はもう正気ではないのかも知れませんよ?
(´・ω・`)ノシ

