ひな祭りってことで時節ネタで投下。
しかし、スレで数レス前からの話題がネタ被りっぽくて焦ったw
ひな人形を出しっ放し⇒婚期遅れコンボはまあ誰でも考えるからなあ。 orz
月曜日は憂鬱なものである。学生も大抵のサラリーマンなんかもそうだろう。まあそんな愚痴を言ったところで状況は何も変化するわけでもなく殆どの人たちは溜息を吐きつつも通学あるいは通勤という苦行に身を投じる週頭の朝の到来である。
というわけで俺も例に漏れず、いつもの忌々しい早朝ハイキングコースを重い足取りで辿ることとなっていたのだ。
いや、いかんな。いくらなんでもまだ十代なんだぞ俺は。もっとシャッキリしないとだめではないか。
などと思いつつも身体は正直だぜへっへっへ。じゃなくって、いくら脳が叱咤激励しようとも手足はキビキビとは動いてくれない。ああ、何ともモドカシイ……。
やれやれ、まあいいさ。仕方が無いがもう少々――五組の教室までの我慢だ。
毎度のことだがもうみなさんもご存知の通り、俺の後ろの席のイカレた太陽の如き存在が、退屈しのぎだか何だかは知らないが俺に取り憑いた倦怠を時空の彼方まですっ飛ばして綺麗サッパリ消失させてくれるに違いないからな。
などと考えていた俺の期待は脆くも崩れ去ることとなった。
いつもの無軌道暴走っぷりはどこ吹く風、ハルヒは両腕でお腹を抱えるようにして机に突っ伏していたのだった。
どう考えても尋常ではないその様子に俺は先程までの自分の気だるさも忘れてハルヒに声を掛けていた。
「おい、ハルヒ…………お前、大丈夫か?」
「んっ…………」
僅かに顔を上げてハルヒは俺の方をジロリと睨みつけたが、すぐにまた目を逸らしてしまった。
結局ホームルームも一限目の間もハルヒは身動き一つさせる気配もなく、かろうじて俺に聞こえる程度の呻き声を上げ続けていた。
一限目終了後の休憩時間、あれから声を掛けてもずっと反応はないし、どうしていいのか途方に暮れている俺の背後で急に第三者の声がした。
「涼宮さんのこと、やっぱり心配なのね」
うぉ! って魚科、もとい阪中か。理由は解らんがあまりの動揺に俺は素っ頓狂な声を上げてしまった。
「保健室に連れて行ってあげた方がいいと思うのね。多分――今日は『女の子の日』だから」
はあっ? 何だそりゃ?
まあ、確かに今日は三月三日――ひな祭りの日だ。でもそれがこのハルヒの様子と何か関係があるとでも言うのか?
と、俺が心の中で叫ぶと同時にハルヒがようやくその身体をゆっくりと起こしたのだった。
「ハルヒ――大丈夫か? 何なら保健室にでも」
「……ちょっと、ダメかも知んない」
力なく呟くハルヒ。こいつのこの弱り具合は、今まで俺が見てきた内でも最も酷い部類に入るんではあるまいか。
「無理して来るんじゃなかったわ。――ごめん、キョン。…………あたしやっぱり早退する」
そう言ってハルヒは立ち上がろうとしたが、案の定足元も覚束ないようでバランスを崩して倒れそうになる。
「っと、おい。……危ないじゃないか」
かろうじて俺は身体ごとハルヒを受け止めるのに成功した。
いつの間にか周りに人垣が出来ていた。が、そんなことを気にしている場合ではない。
その辺に突っ立っていた国木田に後のことをよろしく頼むと、俺は二人分の鞄を手にハルヒを背負って教室を後にした。
これじゃあ俺まで早退になってしまうが、ハルヒを一人で帰らせるわけにもいかんだろう。第一、俺自身は今日一日不安で授業どころではないだろうしな、とか、頭の中で強引に理由付けをしながら校門を通過する俺なのであった。
朦朧としていたハルヒが俺の背中で意識を取り戻したのは坂道も半ばの辺りであった。
「えっ、あれ、ここは……って、キョン? 何であんたが」
すまんが、今は危険だから暴れないでくれよ。第一、余計なことにエネルギーを消費する余裕なんて今のハルヒにはないだろ?
「うん…………わかった」
意外にも素直な反応のハルヒがか細い声で答える。
こういう反応も何というか新鮮で、その、不覚にも可愛いとか思ってしまった俺である。
ぐおぉ。有り得ん! 今すぐ訂正だ訂正。こんな思考に陥るようになってしまうなんて洗脳でもされたのか俺は? 全く、誰の陰謀だ?
自分自身に生じた妄想を打ち消すべく、慌てて俺はハルヒに思い付くまま話し掛けた。
「そ、そういえばさっき阪中が言ってたんだけど、ハルヒ――――お前、ひな祭りに何かトラウマでもあるのか?」
「…………へっ?」
「いや、だから、その、ハルヒが調子悪そうなのを見て阪中が『女の子の日』だから、とかなんとか」
「なっ…………バカキョン、違うわよ」
憤慨した様子のハルヒ。もしも、こいつが元気だったら間違いなく俺は首を絞められる程度じゃ済まなかったことであろう。
「じゃあどういう意味なんだ? っていうか、そもそも何でお前そんなに具合が悪そうなんだ?」
「キョン――あんた、それをあたしの口から言わせるつもり?」
いや、だってお前の身体のことなんだし、本人から直接教えてもらわんと俺には解りようがないだろ。
「もう――――今、あたし……………………生理中なのっ!」
へっ?
「アホキョン――二度も同じこと言わせんじゃないわよ!」
い、いや、何となくだが俺にも解った。…………要するに、今日ハルヒはいわゆる『アノ日』ってヤツなんだな。
「バカっ! …………あんたって、ほんと、デリカシーってもんがないんだから」
なんていうか悪い。済まなかった。謝る。この通りだ。
「…………ねえキョン」
何だ?
「あんた耳が真っ赤よ」
ああ、解ってる。ていうか、お前からは見えないだろうが耳だけじゃないぞ。
そのとき俺の背中越しに、
『ぐきゅるるるる~~~!』
と、ハルヒの腹の虫の鳴き声が伝わってきた。
「!」
やはり、俺からもハルヒの顔を見ることは出来ないが、こいつの顔が俺同様に真っ赤になったのは間違い無さそうだ。
「べ、別に、あたし…………ダイエットとか、朝御飯抜いたりとか、し、してないわよ」
狼狽した様子でハルヒが弁解を始める。
ああ、解ってるさ。この前テレビで見たんだけど、お腹が鳴るのは胃が収縮するときの音で、確かその収縮は食事の消化後に二~三時間程度の一定周期毎に巡ってくるって話だったぞ。
「へ、へえ。……そうなの」
途端、沈黙に包まれる俺たち二人。
いかんぞ。静かにしていてまたハルヒのお腹が鳴ったりしたら恥ずかしい思いをさせてしまうだけだしな。
「なあ、ハルヒ。――――さっきのお詫び、ってわけでもないんだが、その…………」
「はあ?」
「何か奢ってやるよ。……途中のコンビニででも」
「待って、キョン」
「何だ、ハルヒ?」
「買ってきて欲しい物はあるけど――――先に、帰りたいわ」
俺は大人しくハルヒの言葉に従った。よくよく考えたらハルヒを背負ったままコンビニに入店、なんてのは何かの罰ゲームみたいだろうからな。
果たしてこれは何かの罰ゲームなのだろうか?
ハルヒのリクエストは『~期間限定~シナモ□ールのいちごミルク』というコンビニ売りのデザート(マグカップ付)で、それを三個、しかも二個はブルーで一個はピンクなんて指定までしてくれやがった。
下手をするといつもの不思議探索の集合場所の駅前に出てしまうぐらいのところでようやく獲物を発見した俺は、とりあえず胸を撫で下ろした。
買い物を済ませてハルヒの家に戻ってきたものの、どうやら親御さんは留守らしくハルヒはもう寝てしまったのか出てくる様子も無い。
仕方なく、あくまでも仕方なくだぞ、勝手にお邪魔させてもらうことにする。
部屋のドアをノック。
「ハルヒ、入るぞ」
パジャマ姿のハルヒは寝ているわけでもなくベッドに座って身体を折り曲げて唸っていた。
「おい、横にならなくっていいのか?」
「いいの…………この姿勢の方が楽だから」
「そ、そうなのか」
ドアの前で所在無さ気にしている俺のマヌケな様子を見かねたのかハルヒは声を発した。
「キョン――――ちょっとお願いがあるんだけど――――こっちにきて」
「あ、ああ」
ハルヒに促されるままベッドのハルヒの隣に腰を下ろす。
「背中……さすってくれる?」
「えーと、それは構わんが…………こんな感じでいいのか?」
ハルヒの方に手を伸ばしつつもつい顔を背けてしまう俺だった。ぎこちなく背中に当てた手の感触が生々しくて妙に気恥ずかしい。
しばらくそうしていると、突然ハルヒが身体を起こした。
驚きのあまり、ついハルヒに向き直ってしまった俺の膝の上に座るように、ハルヒは背中からその身体を預けてきた。
「お、おい、ハルヒ?」
「キョン――――ごめん、ちょっとでいいからこのままでいてくれる?」
ハルヒの突然の行動に何を血迷ったか、俺も自分の両腕をハルヒの腹部に回して抱きかかえてしまっていたのだった。
「…………ありがと」
何も言い返すことはできなかった。
ただ、静かな部屋を二人分の鼓動が埋め尽くしていくような気がして俺は酷く頭がクラクラした。
どのくらいの時間をそうしていたのだろうか。
不意にハルヒが口を開いた――――いつぞやの踏切前での自分語りのような口調で。
「キョン。さっきあんた――『ひな祭りにトラウマでもあるのか?』って訊いてきたじゃない」
「ん? ああ」
「案外そうなのかもね。……多分小学校位の頃の話なんだけど……」
そう言ってハルヒは子供の頃のひな祭りの頃に起こった出来事を話してくれた。
何でも雛人形の飾りを出したままにしているとお嫁さんにいき損ねると言う話を聞いたハルヒは、慌てて自分一人で雛飾り一式を無理矢理片付けようとして人形を落として壊してしまったそうなのだ。
「怒られちゃうと思って泣いてたらそこに親が二人揃って帰ってきて、隠すわけにもいかないから正直に話したら――バカ親父が『お前はずっと家の娘でいなさい』なんて男泣きするし、挙句には母さんと大喧嘩になるし、散々だったわ」
なるほど、それは大変だったな。
「たまに思い出すのよね。あのとき以来あたしはお嫁さんなんかにいけなくったっていい。自分のことは自分で面倒見ればいいんだって考えるようになってた……中学頃までまでは」
ハルヒは深く嘆息すると、
「ねえ、キョン。あんたは、こんなあたしでもお嫁さんに、その……も……もらって」
そのまま口ごもってしまうハルヒ。
何だ、それだとどう答えていいか解らんじゃないか。
と思いつつも、ついうっかり『イエス』なんて、想定されるどちらの質問にも答えられるなんて唆すもう一人の俺と脳内で格闘していると、知らず知らずの内にハルヒを抱えた腕に力が入ってしまうのだった。
「もう、具合はいいのか?」
「……うん、ずっとあんたにさっきみたいにしててもらったら……結構楽になったかも」
数時間後、ハルヒのお袋さんが戻ってきたのを期に俺は家に帰ることにした。
皆さんもご想像のことだとは思うが、俺とハルヒ母娘との三者間でまたひと悶着あったりしたのだが、その辺を描写するのはさすがに俺の精神衛生上宜しくないので涙を呑んで割愛させていただくこととする。
「キョン、ちょっと待ちなさい」
そう言ってハルヒは奥に引っ込んでいったかと思うと先程俺が買ってきたデザートに付属のマグカップを二個手にして現れた。
「これ、あんたの家に置いててちょうだい」
何だよ、くれるんなら別に一個で構わんだろ?
「違うわよ。ピンクの方はあたしのだから」
それはつまり、俺の家にお前専用のカップをキープしておけって意味か?
「そうよ。なにか文句ある?」
別に……ってちょっと待て。じゃあ、お前ん家の残りの一個のブルーは?
「ああ、あんたのに決まってるじゃない」
しれっと言ってのけるハルヒだったが、その頬がほんのりと朱に染まっているように見えるのは気のせいなんかじゃあるまい。
なあ、ハルヒ。ということは、さっきの質問は『くれる人がいると思う?』と続くんではなくって、やっぱり、その…………。
なんてことを口に出して言えるわけも無く、俺はそのまま件のデザートであるいちごミルクのムースを美味しそうに食べているパジャマ姿のハルヒに背を向けると逃げるように玄関から飛び出したのだった。

「ふえぇ、やっぱりキョンくんって、とっても涼宮さんに優しいんですねぇ」
「それにしても、互いの家に、ペアのマグカップとは。涼宮さんもそろそろ本気モードのようですね。僕も応援のし甲斐がありますよ」
「……いい加減、二人ともわたしの情報操作による覗き行為は自重すべき」
なんだかんだでこれも三人オチでした。
ワンパターン化はよくない傾向です。反省。
無理矢理書いたネタだったりするんですが
こういうのって女性の方はどう思われるのでしょうか?
生理と出産ってのは我々には未知のシロモノなので
迂闊に手を出すようなものじゃないとは思いつつもサーセンw
ネタのためとはいえ『~期間限定~シナモ□ールのいちごミルク』を色違いで二個も買った自分キモスw
ついでに、西宮市内のコンビニの配置を検索で調べたりとか
変なところでディティールに拘ってたとか、何かアホですよね。どーせ誰も気付かないってw orz
ラクガキは髪の表現をいろいろ試行錯誤していたところだと思います。
ボロが出そうになって思い切り縮小したらなにこれって画像サイズに。\(^o^)/

最後のオチに「覗き見かい!」とスレで見たときにモニターに向かって突っ込んでましたw しかも確か会議中w
小学校の時に行き遅れを心配するハルヒがいじらしいです。
はー婚期逃しか~。胸に突き刺さりますねwwwイテテ。
>生理と出産ってのは~
このハルヒは間違いなく病院送りですw 気絶するほど痛いのは危険!
といいつつも個人差ありますからね、スレで拝読したときは読んでるこっちまで痛くなりそうだわ~程度にしか思わなかったので大丈夫だと思いますよ。
全然関係ないですが私は極限まで耐えてから薬を飲みますw
ドエムなものでw
それと頂き物掲載許可ありがとうございます~!
早速載せさせていただきますv
>R254様
このSSに女性の方からコメントをいただけるなんて(`・ω・´)
どうもありがとうございます。
>>イテテ
同じくw
こーゆーネタ書いておいて自分はもう一生独身かもしれんなぁとか
そういう意味ではかなりイタイおっさんキモスwwwwww
この前も体調崩してぶっ倒れてたときに
ああやっぱ一人暮らしはつらいよな~とかシミジミ思ったりとかね(’A`)
>>気絶するほど~
はあ、やはりそうなんでしょうか?
って病院送り(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
ちなみに自分はドエスなんじゃないかなと自己診断してるのですが
周りからはドエムにみられるような気がします。<誰も聞いてねぇよw
そういえばひな祭りの話題で盛り上がっている時でしたね。
タイトルがトリックになっていて面白かったです。
長門による覗きに笑いつつ、そういえば自分も使ったことあるような気がw
長門便利だよ長門。
>生理と出産~
工学部出身なのですが、研究室に一人だけ女性がいまして、時折机に突っ伏しているので「どっか悪いのか?」と聞くと「生理痛」と答えられてどうすればいいのか分からなくなった記憶がありますw
ストレートに言う女性の心理ってどうなんでしょうか。もっとも辛そうだったので嘘付くのも面倒だし構ってられるかって心境だったのかもしれません。
#ところで俺は兵庫生まれの兵庫育ちですが、大学で東京でてからそのまま関東に居ついています。
現在は千葉在住なので、キャンプも群馬とか栃木とか埼玉が多いですね。
自己紹介とか全然書いてないのに地元話ばかり書いてるから誤解を与えたようですみませんでした。
>911様
毎度ありがとうございます。
どこかでみたんですが長門と劇場版ドラえもんの四次元ポケットの関係w
便利すぎるのも話の展開上困りものなんでしょうが
それにしても一年以上寝込んでる長門可哀想だよ長門。
>>「どっか悪いのか?」
あまりにも頭痛が酷くて机に突っ伏して調子悪そうなキョンに対して
「なによあんた、どっか悪いの?」
と尋ねるハルヒ。それに辛うじて
「――頭」
と一言応えるも
「キョンの頭が悪いのは元からでしょ?」
とかトドメを刺されて涙目なキョン
てな妄想をしてしまった自分は多分心身ともに救いようがないぐらい悪いですw
それはさておきwハルヒにストレートに女性特有の事情をぶっちゃけられて
思い切り焦りまくりなキョン、てのも見てみたいかもwww
#千葉在住ですか? 自分は23区内です。
#今度一緒に遊びましょう。とかいいつつ自分は極度なインドア派 orz
#釣りぐらいかな~外系っぽい趣味は。こっちだと全然機会ないですがw